おすすめBL小説vol.9
信号機シリーズの中でも一番シリアスだろう作品。
基本シリアスは求めてないので、一応と思い読んでみた作品でしたが、「さすがこの作者どっぷり読ませるな」と思うストーリー展開。
シリアスな展開の中で見せる攻めの不器用なアピールにキュンとしたい方におすすめです!!!
*信号機シリーズの中の一つです。
誠に勝手ながら、順番は気にせず好きな順に紹介しています。
それぞれ他を読んでいなくても楽しめますし、読めば二度楽しめるので、私は気になった順番で読んでみることをおすすめします。
順番を気にする方は、Renta!の作品紹介ページより、【シリーズ】からお選びください。
『リナリアのナミダーマワレー』 [著]崎谷はるひ [画]ねこ田米蔵
[著]崎谷はるひ [画]ねこ田米蔵
シリアス ★★★★
胸キュン ★★★
エロ度 ★★★★
【イラストなし】 ☜重要ポイント
*同シリーズ『ナゲキのカナリアーウタエー』に登場する佐光清也の弟のお話です。
↓↓ お兄ちゃんのお話 ↓↓
愛情が激重の荒んだ年下×過去が激重な売店の店員
佐光正廣は、あまりにもな不運が重なり三年連続で受験に失敗し、二十一歳にして専門学校に入学した、いわゆる仮面浪人。荒んだ気分で煙草を吸う佐光に、「ここは禁煙」と注意してきた学校の売店店員・高間一栄。
家族も歪な状況にあり、自分の境遇にもイライラしている毎日の中、注意を受けて以来たまに声をかけてくる高間を不愉快に思いながらもなぜか気になる佐光。ある夜、高間に助けられた佐光は次第に心を開き始め……!?
みんな何かを抱えてる、それは見た目じゃわからない。
作中で少しずつ明かされていくお互いの過去がとにかく重い。
真面目な売店の店員かと思えば、とことん男運の悪かった高間(受)と、尖がった印象で傍若無人な奴かと思えば、本質は真面目で巻き込まれ体質の不運な男、正廣(攻)
始まりは高間の方が正廣を好みのタイプと思っていますが、恋愛に辟易してるため進展させる気はなく、最初は高間を鬱陶しく思っていたの正廣の方が意識をし始めてから必死に背伸びをしてみたり、それでも全然追い付けないと焦ってみたりと純情さが垣間見えます。
けれども高間の過去が重すぎてそう簡単にはいかないので、正廣のアピール方法もどんどん重くなる。
だけど可愛らしい小さなアピールもしてしまうので、そんな姿には胸キュン。
しかし闇の深い厄介な相手に惚れたな、と思います。まず受けのタトゥーがエロい。ただ者じゃない感がすごい。
だけどそんな受けを幸せに出来るのは正廣みたいな、絶対に追い付けないことを自覚しながらも、必死に追い付こうとする一途なタイプなんだろうな、と思える作品。
このシリーズでは、色んな登場人物が繋がっています。
順番に読まなくてもそれぞれ楽しめるのですが、そこまで繋がりについて詳しい内容が描かれているわけではないので、「そういう繋がりか!!!」と自分で発見できるのがものすごく楽しいです。
だからシリーズ内で何回も周回しちゃうんですよね。シリーズの別タイトルを読む度に毎回発見があります。
過去が重めの受けが幸せになる話が好きな方、そしてシリアスに抵抗がある方にもシリーズ繋がりを楽しみたい方にも後悔させないおすすめ作品です!!!
以上が私の感想でした!
感想などをコメントしてくれると、ものすっごく嬉しいです!!!
もしこの作品が気になった方は改めまして、こちらから ⇩⇩⇩
[著]崎谷はるひ [画]ねこ田米蔵
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