おすすめBL小説vol.7
周囲からは冷徹と恐れられる攻めの一途な愛情、そして徐々に気持ちを自覚していく清廉な受けの感情の動き、子パンダの可愛さと切なさを堪能できる作品。
ひたすら真っ直ぐに愛されてみたい人におすすめです!!!
『皇太子は宮廷道士を寵愛する~愛されたがり子パンダの秘密~』 [著]滝沢晴 [画]奈良千春
皇太子は宮廷道士を寵愛する 〜愛されたがり子パンダの秘密〜 【電子限定おまけ付き&イラスト収録】
[著]滝沢晴 [画]奈良千春
ストーリー ★★★★
一途 ★★★★★
もふもふ ★★
エロ度 ★★★
【イラストあり】 ☜重要ポイント
冷徹で残忍だけど激甘な皇太子×鈍感過ぎる人たらしな宮廷道士
仙術は苦手だが調薬に長けた道士のルイ。宮廷に仕えていた時に危険な薬の開発を正義感から断ったせいで宮廷から追放され、田舎でひっそりと暮らしていた。
そのこと自体に後悔はなかったが、宮廷時代に毎回ふらりとやってきては自分を構っていた唯一の友人ともいえる親しい下級の武官サーシェンに何も言えないまま去ってしまった事だけが心残りだった。
そんなある日、ほとんど表に姿を現さないことで有名な冷徹で残忍と言われる皇太子が突然村へやって来た。
しかし怪我をした子供を庇うために思わず無礼をはたらいてしまう。ルイはその場で斬られることも覚悟したが・・・
まぁ、大体先の読める話だよね・・・とは言えなくなる!?
この作品では、王道な部分と複線の回収による秀逸なストーリー展開があります。
王道な部分とは親しくしていた下級武官の正体や、ルイが寵愛を受けるところです。
しかしながらその寵愛も攻めに溺愛されるというだけではなく、私好みの唯一対等であることを許される特別感。
激怒していてもルイ(受)の一言で怒りを収め、そしてそうなることを信じて疑わないルイの行動に二人の信頼関係が感じられます。
秀逸と思ったのは、子パンダの正体です。
まず、なんで重要そうな子パンダの件にあんまり触れないの??と、正直序盤では思いました。しかしそれはルイ視点でストーリーが進んで行くからなんですよね。
最初、ルイは自分とサーシェンとの関係や、お互いの立場についてなど、自分たちのことが頭を占めています。
しかし話が進み、ルイと子パンダがコミュニケーションを取っていく中でルイの意識がだんだん子パンダにも向けられ始めるんです。
そこからさまざまな伏線回収をしながら問題の真相に近づいて行きます。文章としては出てきませんが、その流れがルイの心の変化も表現していたのだと思います。
そのあたりでまた「なるほどそういう感じね」と思たのですが・・・
そこから更に予想していない伏線を回収し始めるのです。
これはもしかしたら私の予想が拙かっただけなのかも知れませんが、「そういうこと!?」と何度思わされたかわかりません。
王道であって、王道ではない。
展開が予想を上回ってくるストーリー展開に、いつの間にかわくわくしている自分がいました。
この作品は攻めの一途さとルイにだけ見せる可愛さ、そしてクセのある子パンダに隠された秘密など、読み応え十分です。
予想を裏切られたい人、推理するのが好きな人へもおすすめの作品です!!!
以上が私の感想でした!
感想などをコメントしてくれると、ものすっごく嬉しいです!!!
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皇太子は宮廷道士を寵愛する 〜愛されたがり子パンダの秘密〜 【電子限定おまけ付き&イラスト収録】
[著]滝沢晴 [画]奈良千春
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