おすすめBL小説vol.13
この作品は信号機シリーズ内でも激重ですが、その分感情の揺さぶられ方が半端ないです。
シリーズ内でもやばい奴らにやたらと執着されてしまう、そんな昭生の人生のほとんどを占めるトラウマのお話。
十年ぶりに読みましたが、これは大人が読んでこそ共感できる作品かも知れません。
私は十年ぶりに読んで、想いの深さを理解できた今、やっと泣けました。
許すきっかけを見失った事がある人におすすめです!!!
*信号機シリーズの中の一つです。
誠に勝手ながら、順番は気にせず好きな順に紹介しています。
それぞれ他を読んでいなくても楽しめますし、読めば二度楽しめるので、私は気になった順番で読んでみることをおすすめします。
順番を気にする方は、Renta!の作品紹介ページより、【シリーズ】からお選びください。
『ヒマワリのコトバーチュウイー』 [著]崎谷はるひ [画]ねこ田米蔵
[著]崎谷はるひ [画]ねこ田米蔵
ストーリー ★★★★
ツンデレ ★★★★
純愛 ★★★
【イラストなし】 ☜重要ポイント
純愛懺悔の弁護士×置いてけぼりの思春期保護者
カフェバー「コントラスト」のオーナー・相馬昭生と弁護士の伊勢逸見。高校時代、恋人同士だった二人だが、伊勢が昭生にとって自分は“誰かの身代わり”なのではと疑ったことから二人の関係が大きく拗れてしまう。
以来十年、伊勢を許せずにいるのに体は繋げ、微妙な関係を続ける二人だったが___
取り返しのつかない事をした時、どうしても諦められなかったらあなたはどうしますか?
高校時代に恋人同士だった二人は、ひとつの誤解から生まれた伊勢(攻)の浮気というきっかけで決定的に壊れてしまいます。
ですが伊勢は、許してもらうべく人生をかけます。
ですがまず最初に伝えたいのは、私は浮気ものが嫌いです。
そんな私は、正直ここで紹介する為だけに10年ぶりに読み返しました。
このシリーズは好きですが、どうしても内容が思い出せなかったので。
そして思い出せなかった理由がわかりました。
この作品では伊勢だけではなく、全体として「浮気」に対するトラウマが関わってきます。
共感できない部分が多く、苦手意識が出た結果、記憶から消えていたのだと思います。
しかし、アラフォーとなった今読み返すと意味が分かる、隠された本音が読み取れる、言葉の重みが心底伝わり・・・泣きました。
「浮気」がキーワードではありますが、この作品ではそれをただの浮気として扱っていません。
一度の過ちで本当に大事なものを失うとなった時、どこまで自分は必死になれるだろう。
そしてどうしても許せない時、もう今更許すことも出来なくなってしまった時、許せないのに、拒絶の言葉しか出てこないのに、それがいなくなってしまったら世界の終わりと思うほどの相手だったらどうするのだろう。
大事な人から命がけで残酷なお願いをされたとき、自分はどうするのだろう。
大人になった今、真剣に考えさせられてしまいました。
読み返し始めたとき、「私はこれおすすめ出来ないかも…」と思ったんです。
ですが、まるで作中の昭生のように、大人になったからこそ違った意味が見えてきたんです。
そして様々な言葉の意味を噛み締めた時、胸を締め付けられました。
この作品は、絶対に失いたくない人と出会っている人におすすめです!!!
以上が私の感想でした!
感想などをコメントしてくれると、ものすっごく嬉しいです!!!
もしこの作品が気になった方は改めまして、こちらから ⇩⇩⇩
[著]崎谷はるひ [画]ねこ田米蔵
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